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水辺の植物群落を探る?荒川中・下流域における河畔植生の組成・構造とその環境要因?

 事業名 生態系保護に関する調査及び教育実践
 団体名 埼玉県生態系保護協会 注目度注目度5


 

3. 結果と考察

3−1. 荒川中下流域におけるヨシ原の分布状況

3−1−1. 荒川中下流域の湿生植物群落の減少
関東平野のような大きな沖積平野を流れる河川の下流域には、かつては広大な低湿地が広がっており、ヨシ・オギなどを中心とする湿生植物群落が形成されていた。しかしながら、都市域を流れる河川の下流域では大規模な河川改修がなされ、また上流でのダム建設に伴い洪水等の自然攪乱が少なくなったこともあって、現在ではこのような湿生植物群落は分断化され小面積の群落が散在する状況にある。また自然攪乱がなくなったことにより、都市近郊の大規模な平地という条件を備えることとなったこの地域は、耕作地や運動場などの人工的利用がなされることが多くなってきている。
このような状況において、湿生植物群落の保全対策を立案するにあたっては、荒川中下流域のメンスケールでの分布状況を把握することが重要である。そこで、建設省の河川水辺の国勢調査の植生図をもとにして現地調査での検討も加え、中下流域でのヨシ原の分布をみた。その結果、荒川中下流域において、ヨシ原が比較的良く残っている地域もあるが、全体的にはヨシ原が残されている地域は限定されていることが明らかとなった。これは第一に耕作地や運動場・ゴルフ場などの人工的土地利用が非常に増えたことに起因すると考えられる。また第二には冠水などの自然撹乱の減少に伴って、湿性な立地そのものが減少していることが推察される。すなわち草本群落そのものの分布は必ずしも少なくはないが、セイタカアワダチソウ群落やオオブタクサ群落のような帰化植物の群落が繁茂する場合である。また、メヒシバ群落やオオアレチノギク−ヒメムカシヨモギ群落のような例えば放棄耕作地での通常の乾性二次遷移で観察されるような雑草性の草本群落が繁茂してくるという状況もみられる。このことは土地利用形態の変化と自然撹乱の減少が、湿生群落の減少とその質的変化に対して重要な関係を持っていることを示唆するものといえよう。
3−1−2. 主要調査地点の土地利用形態とヨシ原の分布今回の調査地点の中から、比較的ヨシ原が多く残っており、重要な調査地点としてヨシ原調査を行なった5地域を選びだし、建設省の河川水辺の国勢調査の植生図を

 

 

 

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