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 I 研究の概要

1. 実施の目的

 

海洋環境問題は、ますます多岐にわたって国際会議の場に提起される傾向にあり、海運主導国である我が国は、あらゆる問題に積極的に取り組み、国際対応への参画が求められている。
かかる状況を踏まえて、本事業は、海洋汚染防止に関する国際的な情報の収集・解析及び関連の国際会議に参画することにより、国際的動向を把握し、我が国の適切な対応に寄与するとともに、世界規模での海洋環境保全活動に貢献するため、MEPC(海洋環境保護委員会)及びBLG(ばら積みの液体及び気体物質に関する小委員会)に関する資料を収集、翻訳及び整理して国際会議に対する我が国の対処方針の策定、条約の国内法への円滑かつ適正な導入並びに国内体制の整備等について、委員会を設けて関係官庁及び関係業界との意見の統一または調整を行うことを目的としている。
またMEPC及びBLG等の国際会議に調査員を派遣して、我が国の代表を補佐するとともに、関係作業部会に参画して、我が国の意見の反映に努め、かつ国際会議の動向を把握して関係官庁及び関係業界に報告し、海洋環境保全のための効果的な諸施策の確立に寄与することも主要な事業目的の一つとしている。

2. 研究の内容及び経過

平成8年6月25日
第1回連絡調整委員会を開催し、平成8年3月に開催された、第1回BLGの会議の概要について、関係機関に報告を行った。
また、第38回MEPCでの審議予定の内容について説明を行い我が国の対応等について検討を行った。
7月1日〜7月10日
第38回MEPCに調査員を派遣し、政府代表を補佐するとともに、関係作業部会に参画し、あらかじめ定められた対処方針に従って我が国の意見の反映に努めた。
また、会議の模様を把握し、国際情報及び必要資料の収集等を行った。

 

 

 

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