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ったものも近いうちに作ろうと思っております。実はすでに作っておりまして、金がないので、今マイク10本で、私が研究会に行くときはいつもひっ下げて行ってます。「マイクさえあればどこへでも」ですね。
 それからお年寄りの事を考えるとテレビも大切ですね。テレビを楽しみ、電話も利用できるということも大切です。そこで、この二つにも力を入れております。協会では、各メーカーのテレビループや赤外線システムを多数用意するとともに、市販品では具合の悪い方のためにテレビループなんかも手作りもして、一人でも多くの仲間がテレビを視聴できるように努力しています。難聴者用の電話も御存じのように色々ありますが、各メーカーのものを揃え、まず試聴してもらい一人一人に合ったものを購入できるように配慮しております。
 以上です。ありがとうございました。

田島/徳島の遠藤さんからは、いろんなイベントをやっている関係で、ご自分の体験というよりも広い補聴援助システムの紹介をしてもらったわけです。私も徳島に引っ越したいなあと思い始めたんですけどねえ。ただ、先生方に言いますと、こんなに一生懸命にやっているのは徳島だけなんですよね。まあバラつきがありましてね、何にもやっていない所は何にもやっていないのですから、今日の話を生まれて初めて聞いた人も沢山いるわけです。そういうことをまあちょっと前提にしてですね、一二質問があれば承りたいんですが。

尾上/よろしいですか。あのう、先生のそういう組織ですね。先生、遠藤さんが行っているそういう活動ですけれども、一般の難聴者の方に対してどのようにアピールしておられるか、その存在をどのように知らせているかということを教えて頂きたいということですね。それから対象といたしまして、今徳島でなさっていらっしゃいますけど、県外の方にもそのご相談あるいは助言などが、希望なさる方に対しては、可能であるかということを教えて頂きたいとおもいます。

田島/二つお願いいたします。

遠藤/その2点について簡単に。10月でしたか、徳島県の市町村の障害担当の方と、それと補聴器店の方々の研修会で1時間ほど頼まれて、やかましく言ってきたのと、それから昭和60年協会を作ったので、その時から次第にうちの協会は激しいということが、県下に人口がわずか83万人なので非常にやり易いですね。2番目の問題、日本全国に対するアピールですね。実は人工内耳についても言いたいこと沢山持っていますが、補聴器に限って言えば、やはりその基礎的な知識があまりにも知られていないので来年の2月15,16日に徳島県で「補聴学」フォーラム、セミナー的  なものですね、補聴援助システムを中心としたセミナーというか、勉強会をやる予定です。これ、磁気誘導ループが大切とかと言ってもほとんど知識が広がってないわけで、学会の専門誌なんかでも、ちょっと首ひねるようなこと時々書いてあるから、これはいけないと考えているということです。

田島/ありがとうございました。あのう、体験発表の方には午後もこのまま席に残ってもらいまして、遠藤さんは知恵袋ですから何かの時には聞くということで、後からまた色々教えてもらうことが出てくると思います。続きまして兵庫県姫路市の尾上林さんの「難聴者としての45年」。尾上さんはご存じのように、姫路で難聴者活動をスタートさせまして、現在は兵庫県協会と全難聴高年部でご活躍です。補聴器や情報機器の利用を中心にお話頂きますが、沢山のお仕事をこなさなくてはならないというお立場から、あれこれ手を出すというよりも、一つの機器とじっくり取り組んで使いこなすという手法かなあというふうに思っております。では、尾上さんどうぞよろしく。

尾上/難聴者としての45年
 皆さんに聞いていただく価値のある経験が乏しく、心許ないので項目をあげ、それに沿った方向

 

 

 

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