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5.4.2現地適用条件の設定
1)地形条件の検討
沿岸気象海象情報配信システム(COMEINS)を常陸那珂港に適用する上で、沖波に対する遮蔽や浅海変形効果を調べるために海岸線の形状や海底地形を検討した。図5−4−7に予測ポイント(P−1、P−2、P−3)の位置を示す。
常陸那珂港周辺海域の海岸線は、北は北北東方向、南は磯埼で東方へやや張り出した形状になっており、予測ポイントヘ進人する沖波の方向は時計回りに北北東〜南の8方位と考えられる。また、海底地形は、水深50m以深の東方沖ではほぼ南北或いは北北東から南方向に平行に等深線が走っている。水深50m以浅の陸側では、複雑な等深線形状を示す。波浪予測ポイントは、図中に示すように、波浪計設置位置(P−1)、工事中の防波堤の南端付近(P−2)及び北端付近(P−3)の海域にあり水深は20〜30mの範囲内である。予測ポイントの位置及び水深を表5−4−3に示す。

 

表5−4−3 常陸那珂港予測ポイント位置及び水深

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2)気象予報土による確認及び手修正
波浪ポイント予測システムによって算出された波浪予測値は、最終的に気象予報上による確認及び手修正作業を経た後、利用者の元へ配信される。この気象予報土による確認作業及び予報値の配信作業を合理的に行うための端末システムの概略は図5−4−8の確認端末システムのフローに示す通りである。
3)波浪ポイント予測画面の例
波浪ポイント予測システムを常陸那珂港に適用した画面例を図5−4−9〜5−4−1lに示す。

 

 

 

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