
4.3気象海象情報提供システムの検討
4.3.1情報提供システムの基本フレーム
新たな沿岸気象海象情報提供システム(Coastal Oceanic MEteoric INfomation System:COMEINS)は、運輸省港湾技術研究所のワークステーションとネットワークにて接続され、2時間毎の波浪実況データを入手する。また、気象庁の波浪実況データや気象情報は、(財)気象業務支援センターから(財)日本気象協会を経由してオンラインで入手する。(図4−3−1参照)
これらの膨大なデータをオンラインにて確実にユーザの端末(COME1NS端末)に提供するためにNTTの専用回線を利用する。
気象情報端末(COMEINS端末)では24時間最新のデータを受信し、蓄積した波浪情報、気象情報のデータをいつでも画面上に表示できるようにする。
4.3.2情報提供システムの基本設計
COMEINS端末は24時間通電され、いつでも情報が表示できるように受信処理、編集処理、表示処理は起動された状態にある。何らかの障害でパソコンを再立ち上げする場合でも、それらの処理は自動的に起動されるしくみになるようにする。
1)データ受信処理
COMEINS端末へのデータ転送はNTTの専用回線を利用してBSC手順にて送信される。通信速度はデータ量により4800〜9600bpsとする。端末側では通信バッファ装置でBSC手順を吸収し、シリアルインタフェースを介してパソコン内に取り込む。データは随時発生するため、受信処理は常にメモリ上に常駐して動作しデータ抜けのないように監視する。
2)データ編集処理
編集管理はメモリ上に常駐して常に受信処理による受信ファイルの更新を監視し、新しいデータが取り込まれ次第該当するデータの編集処理を実行するようにする。
編集されたデータは指定されたディレクトリ内のファイルに格納される。
データの保存期間はパラメータファイルの内容で制御できるようにし、データ別に設定する。保存期間を過ぎたデータは自動的に削除され、ハードディスクの使用量を増やさないようにする。
3)表示処理
表示処理の最初のデフォルト表示はメニュー画面とする。そこからボタン操作によって指定の情報画面を表示する。ほかの情報を表示したいときは、現在の画面を終了して一度メニューに戻ってから次の情報画面選択する。情報を見終わった後はとくにメニューに戻す必要はない。
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