
第2章 波浪情報の利用の実態に関するアンケート・ヒアリング調査
港湾局等による港湾整備事業や海上工事における工程管理や安全対策、造船所等の係留管理、フェリー会社や海運会社の安全な航行、沿岸防災に携わる機関の基本的な資料として、気象・波浪に関する実況・予測データは重要な情報であり、各々の事務所や現場では様々な方法で情報を入手し、周知利用している。
ここでは、気象・波浪に関するデータを利用している様々な事務所や現場において、情報がどのような方法で入手され、分析、周知、活用されているか、また、現状における気象・波浪情報の問題点、今後期待される情報の内容や課題について、アンケート調査およびヒアリング調査により把握しとりまとめた。
2.1 アンケート調査
2.1.1 アンケート内容の検討
アンケート調査の内容としては、以下の内容とした。
?気象・波浪情報の入手方法の実態
・入手情報の目的と種類(項目)
・入手の方法(入手先、方法)
・入手情報の期間(対象項目と入手期間、入手時期)
・入手情報の対象地点(地点数)
・入手情報に対する予算
?気象・波浪情報の利用方法の実態
・情報の利用分野
・情報の分析方法
・情報の周知方法
?気象・波浪情報の活用度について
・情報の活用方法
・情報の信頼度
・情報の評価
?現状における問題点
?将来における要望点
2.1.2 アンケート先の検討
アンケート調査の対象としては、気象・波浪情報を必要としていると考えられる以下に示す関係機関より抽出した。
?港湾管理・防災(官公庁)関係
?電力関係
?海洋工事関係
?造船所関係
?海運業関係
?石油基地(備蓄)関係
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