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3.4 ターミナル性能確認(シミュレーション)

平成7年度に作成した動的シミュレーションを活用し、海側本船荷役作業及び陸側搬送作業が所定時間内に完了する様レイアウトを改良してシミュレーションを実施した。(前述図3.1.1参照)
本年度で研究も最後となるので、シミュレーションのための前提条件を整理して以下に示す。
なお、シミュレーションデータは、前年度と同じ82万TEU/年で実施したが、コンテナ船の滞船時間が計画値より、約2時間短縮できたので、その比率分自格ラックの個数を増やし、またコンテナ船の滞船時間短縮の結果、約2割増しの船台数が寄港できることになるためコンテナ取扱量を98.3万TEU/年とした。
以下に示すシミュレーションデータは、1パース当たりで実施したため、この節に出るデータは全て1バース当たりの数値で示す。
(1)ターミナル運用方式
本移載機方式と称するシステムは、自格の海側、陸側の入口にそれぞれ移載機を設けている事が特徴である。コンテナクレーン〜移載機、移載機〜ゲートの搬送はAGVが行っている。自格内、すなわち移戦機から内側のラックヘの搬送は、2種類の直線走行台車(親台車、子台車)と天井クレーン(OHC)により行う。
本方式のコンテナ搬送フローを下記に示す。

044-1.gif

 

 

 

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