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3. 自動立体格納装置及び、ターミナル内各機器の試設計

本研究は東京港の実際のコンテナターミナル運用データをべースにしてその効率性、取扱量及び経済性の大幅な向上を目標にして実施した、。
事例研究の元としたターミナルはRMG(レールマウントトランスファークレーン)とストラドルキャリアの併用方式により運用されており、このままでは大幅な改善は期待できないと想定される、そのため本研究は船舶から荷揚げされたコンテナを識別し、所定の格納位置まで立体的に移動・保管し、陸上輸送用のコンテナの移動、積み込みまでの一連の作業を全て自動的に行う自動立体格納(以降「自格」と表記する)方式を採用することにした。
自格方式の検討に当たっては、より現実的なものを目ざし現状のコンテナターミナルの種々ある規制(建築基準法及び、労働協約等)を前提にシステム及びレイアウトの検討を行った、
なお、前年度まで検討してきたAGV方式(AGVによるヤード内コンテナ搬送方式)は、AGVの台数が多いため交通管制の上で難しさがあること、及びAGVの位置制御、停止制御、及び走行誘導制御上において現地調査の結果、現段階では残された課題も多く今年度は移戦機方式(AGVと自格内軌道式搬送台車によるコンテナ搬送方式)についての検討を行うこととした。

 

 

 

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