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船舶用コンテナ自動立体格納装置の研究

平成8年度報告書

(財)沿岸開発技術研究センター

 

1. はじめに

コンテナ貨物の急速な増大、世界経済の国際化の急速な進展に伴い、コンテナ港湾の能力、スペース不足が深刻化しつつあり、運用効率が高く24時間稼働可能な港湾コンテナターミナルが求められている。加えて、近年港湾労働者の高齢化が問題視されつつあり、近い将来、港湾労働者の労働力不足の発生が懸念され始めており、港湾荷役の省力化に対する取り組みが喫緊の課題となっている。
また、交通環境問題を解決するための方策として陸上トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトが推進されるに伴い、従来にも増して海上輸送と陸上輸送の接点となる港湾における、大量の貨物の迅速かつ効率的な取扱いが必要となってきている。
このように現在の港湾コンテナターミナルが抱える省スペース化、労働環境の改善、省力化、高速化等の課題に対処するための方策の一つとして本研究では港湾におけるコンテナを自動的、立体的に格納する装置の研究を実施した。
この実施に際して、広範な識見と高度の技術経験を有する学識経験者を中心とする委員により構成される委員会を設置し、上記研究に対する指導・助言を得ることにした。
ここに平成8年度の研究内容を報告する。

 

 

 

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