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5)環境問題やエネルギー問題に配慮したバスシステムの創造

 

環境問題やエネルギー問題はいわば全世界的テーマであり、国内においても環境保全やエネルギー資源の節減に向け様々なとりくみ・方策が推進されている。
一方、交通面をみると、モータリゼーションの進展や移動ニーズの多様化等を背景として、自動車が急速に普及し、騒音や排気ガス等による環境汚染や渋滞の発生など道路交通環境の悪化が深刻な問題として浮上してきている。
他方、同じ道路空間を通路とするバスは、マイカーの普及や道路交通渋滞による走行環境の悪化等により、公共交通としての使命である定時性・迅速性・快適性等が損なわれ、“バス離れ”という現象も顕著となりつつあり、地域における公共のモビリティの確保が困難な状況に至っているケースも窺われる。
そのため、限られた道路空間を有機的活用に向け、
●私的交通手段であるマイカー利用の交通需要マネージメント(TDM)等による調整
を推進するとともに、
●公共交通の優先性を確保するためのマイカー使用のTPOによる使い分けるという“車の賢い使い方”
に対する意識の醸成に基づいた交通システムの形成による環境等への対応が希求される。
さらに、バスにおいても、
●電気等の代替動力源を用いた車両のハイブリット化による低公害車両
等を積極的に導入するなど環境への配慮も希求される。

 

 

 

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