●バス停の質的向上 ●車両の改善 ○ノンステップ化 ○座席の確保 ○手荷物スペースの確保 ●医療・福祉施設利用や通学目的に着眼した運行システムの改善 ●高齢者等のモビリティ確保に向けたスペシャル・トランスポート・サービス 等を取り込んだ思いやり・やさしさのあるバスシステムを創出していくことが希求される。 3)多様化する利用者ニーズに柔軟に対応可能なバスシステムの創造 多様化する利用者ニーズに対して現状におけるバスサービスは必ずしもそれを充足しているとはいえない状況も窺える。 そのため、従前のバスの守備範囲となる領域から新たな領域への拡大的展開が急務といえ、とくに移動に際しての ●ドア・トゥ・ドア性の向上 を図るとともに、 ●地域における共同のマイカー的役割を担うバス輸送サービスの展開 ●輸送需要に対する柔軟な対応力を有する輸送サービスの展開 ○デマンド輸送等のニーズ対応型運行システムの展開 ○少量輸送に適応する高質化された小型バスの導入 等を推進し、利用者の輸送ニーズへの対応はもとより、潜在需要の掘り起こしによる利用喚起にも資するバスシステムを創出していくことが希求される。 4)まちづくりと一体化したバスシステムの創造 まちづくりと公共輸送システムは、本来、一体をなすものであり、商業地、住宅地、業務地等地域の特性に応じた公共交通を展開していくことが肝要となる、とくに近年、商店街や業務地区等の活性化方策と関連し、地域開発とバス交通との連携が問われはじめてきていることなどは、まちづくりと交通計画の一体的推進に係る萌芽として捉えることもできる、 また、内外の地域や都市開発においては、車への依存度を低める方向で検討が進められるなど、公共交通に優先性を当初から計画的に採り入れた開発が展開されている例もみられる。 こうした動向等に鑑みると、今後においては、都市計画をはじめとした地域開発計画との連携融合を図りつつ、これと一体化した有機的なバスシステムを創出していくことが希求される。
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