
○環境というキーワード。 ●藤田:○海外では、路面電車とバスなどの公共交通のサービス拡充で都市交通問題の打開を図っている。 ○日本の都市交通問題を解決するカギは、バスが握っているのだろうか。 ○バス本来の利点について発言を求める。 ●太田:○バスのほうがマイカーより大量輸送が可能で、空間的効率性が高い。 ○人/?qあたりの排ガス量が少ない、環境負荷も少ない。 ○電車に比べ設備投資は少なくて済む。 ●國友:○道路容量を増やすことは期待できない。公益確保のためには公共交通機能の向上が必要。 ○バスは大量(マストランジット)で高速の電車と少量(パーソナルトランジット)のタクシー、マイカーなどの中間に位置するパラトランジットである。 ○バスは乗車定員11人以上80人程度までと容量の幅が広いため柔軟なネットワーク作りができる。 ●荒谷:○バスの語源は「すべての御用にたつ」という意味の、オムニバス」で、現代社会の多様な課題の解決にも役立つはず。 ●福井:○バスが環境に良いと思っている人は、ほとんどいないのではないか。 ○市民レベルの意識の変革が必要。 ○マイカー規制する否か社会のコンセンサスが日本にない。 ○環境にもセンシティブではない。 ●藤田:○しかし、日本のバスは果たして人・まち・環境にやさしいのか。日本のバスの問題点はどこにあるのか。 ●福井:○一利用者としては、バスが時間通り来ない、着かない、ということが最も大きな問題。 ○サービスにもさまざまな問題がある。 ●荒谷:○運輸省としてもバスの意義を発揮していただくべく出来る限りの支援をしているが、利用者が減少傾向にある中、必ずしも十分には進展していない。 ●太田:○日本のバスは運賃が高すぎる。 ○サービスにも問題がある。 ○規制がその一因である。 ●國友:○渋滞→定時性・迅速性が守られない→乗客の減少 →・運賃の値上げ ・本数減少→再び乗客減少 ・マイカー増加→道路の混雑悪化→定時性・迅速性減少 という悪循環に多くのバス事業者は陥っている。
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