3.バス交通に係る現況のまとめ
以上のとおり、バス交通の現況について、 ◇<輸送面>:バス交通に主眼をおいた地域交通輸送の現状 ◇<事業面>:バス事業の現状 の2つの切り口から整理すると、まず<輸送面>では、モータリゼーションの進展に伴うマイカーの増大により、 ◆都市部における走行環境の悪化による定時性の低下 ◆地方部における利用者減少による公共交通としての機能低下や存続の是非 に係る問題点・課題が顕在化してきている。 一方、<事業面>では、バス事業者も路線バスの維持に向け、鋭意努力を行っているが、 ◆不採算路線の増大による赤字経営への転落 等により、バス路線が廃止されるケースに至ることあるなどの問題点・課題が顕在化してきている。 さらに、こうした状況を踏まえると、今後においては、 ●都市部の道路交通における慢性的な渋滞悪化の加速 ●地方部の地域公共交通の崩壊危機およびその中心となるバス交通の崩壊危機 が危倶される事項として導くことができる。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|