6)バスの走行環境 バスをとりまく走行環境について表定速度の観点からみると、同一路線の時間帯別はもとより、同一時間帯においても、バスの平均運行速度は大きく変動しており、定時性の確保が困難な状況にあることを窺うことができる。 図?T−6 都02系統(錦糸町〜大塚、春日通り経由)における平均速度分布(1986年実測値)
(注)データは平日2ヵ月間の平均値 実線は平均値、ドットは当該時間帯における表定速度の最大値および最小値を示す。 7)地域公共交通とバス交通の現況特性および問題点 以上の地域公共交通とバス交通の現状を踏まえ、その特性および問題点を整理すると、以下の諸点に要約することができる。 ◆地域公共交通の基幹的役割を担うバスや鉄道利用率の低下 ◆道路混雑等の走行環境悪化に伴うバス運行の定時性阻害と信頼性低下 ◆高齢者をはじめとした交通弱者の高いバス利用率
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