主な海難と統計 平成8年11月発生主要海難

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No 船種 船名等 総トン数

(人員)

発生日時および発生場所 海難種別 気象・海象 死   亡

行方不明

1 プレジャー(FRP) 海 遊

(日本)

    ―

(乗組員 3)

 

11月17日1330ごろ 

N 35゚-16.7'         

E  139゚-47.4'                 

 

(第2海堡灯台から129度2.9海里付近) 火災

南の風   14b

視程        良好

なし
プレジャーボート「海遊」は、17日0730ごろ、多摩川の定係地を出港して剣崎沖にてトローリングを実施し、その帰港中に機関室から出火した。乗務員が備え付けの消火器により、消火活動に当ったところ鎮火したが、船体は強風に圧流されノリひびに絡網したため救助を要請してきた。

通報をうけた横須賀海上保安部では、巡視船2隻、航空機1機、特殊救助隊を出動させ、援助にあたらせたところ、羽田空港基地所属回転翼機および特殊救助隊員により乗務員全員は、同日1500から1515の間に無事吊り上げ救助された。

2  

貨物船

(鋼)

DONG YOU

「東友」

(中国)

39050トン

(乗組員 21)

(1)11月28日0940ごろ

N 42゚-04.0'      

E  139゚-25.7'            

(奥尻島郡来岬南東約500メートル付近) 乗揚 曇り

西の風 25m

視程   良好

 

死亡 1
26日苫小牧を出港してナホトカ向け航行中の中国貨物船「東 友」は、27日0556ごろ、松前大島の南2海里付近で、機関故障を起こし救助を求めてきた。

通報をうけた第一管区海上保安本部では、巡視船を出動させ曳航作業を実施するも荒天のため曳航策が切断、同船は強風に圧流され奥尻島に乗り上げた。このため同本部は、巡視船3隻、航空機3機、特殊救助隊により東友の乗組員21人全員を救出したが、うち1人は病院で死亡した。現在、東友の乗り揚げ状況等調査監視中。

 

平成8年10月の要救助海難発生状況(速報)

 

 

 

 

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