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V.今後の検討

 

本調査研究は、平成7年度に3ヶ年計画として開始した。
平成7年度には、来島海峡の航行実態と問題点把握のための運航者に対するアンケート調査を行うとともに、同海峡の水域環境、船舶交通流の実態、海難の発生状況等の基礎調査を行った。
その結果は第?編に要約したが、現状の来島海峡通航時の問題点は多岐にわたり、第?編第6章航行安全対策の検討課題として整理したとおり、航法についても現状の「順中逆西」および代替案としての「右側一方通航」いずれにも長所・短所があるとの運航者の指摘がなされている。
平成8年度は、来島海峡における航行安全につての運航者の多様な意見をふまえ、航行状況を評価するための要素技術(評価指標)の開発を行い、操船影響、操縦影響、測位影響、および交通影響についての評価指標を得るとともに、これらを用いた総合評価の考え方について検討した。
今後は、今年度に検討した評価指標、評価方法を用いて、「順中逆西」と「右側一方通航」の両航法を比較検討する予定である。

 

 

 

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