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4.海難の発生状況

 

日本海難防止協会が収集した昭和58年(1983年)から平成6年(1994年)までの12年間の来島海峡で発生した海難について集計を行い、海難に遭遇した船舶1隻を1件として取り扱った。
海難発生件数、海難種類、発生場所等を表?−4−1〜表?−4−4、図?−4−1〜図?−4−5に示す。

 

?衝突、乗揚げのいわゆる海上交通事故が全体の約8割を占め、1991年以降衝突事故が増加している。(表?−4−1)
?特殊航法(左側航行)となる南流時(49%)の海難が北流時(31%)より多く、衝突海難のみでは全体の54%が南流時に発生している。(表?−4−2)
?衝突海難における見合い関係は、追越し関係36%、横切り関係30%、行会い関係18%の順になっている。(表?−4−3)
?衝突海難は、東西の航路入口付近および西ならびに中水道内における発生が多く、航路入口付近では横切り、行会い関係が、水道内では特に西水道において追越し関係によるものが多い。(図?−4−1)
?乗揚げ海難は、ほとんどが馬島への乗揚げである。(図?−4−2)
?既述のとおり、南流時の衝突海難が北流時に比べ多いが、東西の航路入口付近では行会い関係が多く、水道内では追越し関係によるものが多い。(図?−4−3および図?−4−4)
?海難の発生は夜間、特に衝突海難は22〜04時が多い。(表?−4−4、図?−4−5)

 

 

 

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