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図1実験状況(キャリブレーションの方法)

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Fig.2.Kinematical data defined in the present study、

関を示す(金子1995)」という指摘に基づくものである。本被検者(平均47歳)の自由歩行の速度(1.45m/秒)およびピッチ(1.03秒/2歩)・ストライド(1.40m/2歩)は、山本ら(1995)の報告(45〜54歳)にみられる値(それぞれ1.44m/秒、約2.2秒/歩、約0.65m/歩)とよく一致した。自由歩行における速度・ピッチ・ストライドは、加齢に伴い低下することが報告されている(金子ら1990,Murrayら1964.1969)が、本研究の被検者はその年代における平均的な健常人の歩行であったと考えることができる。その被検者の自由歩行におけるストライド・ピッチ・速度は、膝伸展筋力がトレーニングによって有意に向上したにもかかわらず、変化することはなかった。つまり、トレーニングによって脚筋力が増大したからといってストライドが伸び、ピッチが速まるということはなかった。
ただし、歩行動作それ自体をみてみると、踵接地時HCとつま先離地時TTOの膝関節角度がトレーニングによって増加傾向にあり(表中の印

 

 

 

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