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図19 伏臥上体そらしの年齢、補助の有無による差。

上段は補助付き、下段は補助なしで、その差は中高年期で大きい。
E・Dの差は少なくなる。また、屈曲パターンでは、D点が床から最も高いD型が全体を通じ多い。20代まで、発育期の屈曲度は年齢とともにふえるが、思春期にはC型の発現率がふえる。中高年期には加齢にともなう低下は少なく、本対象の運動習慣がプラスに作用しているといえる。
5. 伸展パターンでは、頭部の高いA型が中高年期と幼児期の大半をしめる。10〜11歳にB型がふえ、B・C点の最も高い胸反り型が出現する。
伸展角は成長期には増加、中高年期には加齢とともに減少する。部位別にみると、優位な伸展部位は年齢とともに頭方から尾方にうつり、伸展度の低下を膝・足関節の屈曲で補償する割合がます。
6. 中・高年期についてみると、運動習慣は脊柱の屈曲度には効果があるが、伸展度にはなく、屈曲度と伸展度にも相関はない。したがって両者の加齢変化要因には独自性がある。

文献

1) HarveyV.P.and ScottF.P:Reliability of ameasure of forward flexibility and its relation to physical dimensions of college women.Research Quarterly,38(1):28−33.1967.
2) 岩間研典、田中信行、金田安正:成人女性の運

 

 

 

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