図4 ジョギングの筋電図
、膝関節伸展筋よりも股関節伸展筋が積極的に働いていることがわかる1.5)。すなわち、エクササイズウォーキングとジョギングでは膝・股関節筋の参画の仕方が顕著に異なり、踵押し上げ時にエクササイズウォーキングでは膝関節伸展筋の大腿直筋がより強く働き、ジョギングでは股関節伸展筋のハムストリンクスがより積極的に働くことが明らかとなった。従来の歩行の筋電図的研究から、踵押し上げ時にジョギングで働くハムストリンクスは、いくら速度を上げても歩行では参画しないことがわかった9〕。このことから、踵押し上げ時にみられるハムストリンクスの放電様相はジョギング特有のものと思われる。 5. ニューエクササイズウォーキング
図5は、?@背すじを伸ばす、?A足先を少こし外向きにし一直線上に腫を置く、?B後足で踵を強く押し出す、この3点2.9)を意識した歩行の筋電図である(図6参照)。 図5に示すように、前進力の得られる踵押し上げ時のハムストリンクス(大腿二頭筋)の放電様相はジョギングと極めて類似した9)。また、踵着地後から踵押し上げの足底全面接地の闇、大腿直筋・大殿筋に強い放電がみられる傾向が認められた。これは背すじを伸ばすこと(上体の引き上げ)によって、大腿筋に影響を及ぼしていることが推測された。
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