社会・家族政策の影響と結果を分析するにあたり中心となる変数は貧困、女性の就労率、出生率などである。スウェーデンの家族政策の最も重要な目的は、すべての子どもに良い人生のスタートを保障することにおかれてきた。そして、もうひとつの目的は男女間の平等であったといえよう。これらの目的を達成するために、スウェーデンの家族政策的対応はどう関連しあってきたのか、またその目的達成度についてWennemo(1996)の国際比較研究(Luxembourg Income Study、比較国スウェーデン、スイス、フィンランド、デンマーク、ベルギー、ノルウェー、ドイツ、オランダ、オーストリア、カナダ、フランス、イタリア、イギリス、オーストラリア、アメリカ、アイルランド)を参考にまとめてみたい。