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図15 第四子出産年齢別、母親1,000人当たりの第四子数1965−1994年

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出所:SCB 1965:2.3 p.11
割合は幾分減ってきている。59年生まれの男女では、二度目の関係における二子出産が増えてきている。
第二子と第三子が同じカップル関係において生まれている場合をみると、次のような要因が第三子出産に指摘される。女性に関して言えば、非婚姻関係にある女性よりも婚姻関係にある女性に第三子出産が多い。第二子と第三子との出産間隔が時代とともに短くなってきている。初子出産年齢の若かった女性グループや、宗教的に熱心な家庭や、親自身2人以上の兄弟がいる家庭に育った女性グループに第三子出産率が最も高い。第二子が計画より早めに生まれたり、望まなかったにもかかわらず生まれた場合、さらに子どもをつくることすなわち第三子出産に進む割合はそれほど多くないことが指摘される(SCB 1995:2.3)。
しかしながら、第三子出産は男女の教育レベルには関係なく、教育歴の長い就労女性の第三子出産率も教育歴が短く労働市場との関係がそれほど密接でない女性と変わらない。
すでに二子をもつ親はさらに子どもをもうけることに関しては、一子をもつ親に比べて、それほど意思表示が明確でないことが指摘される。つまり、多くのスウェーデン人が子ども2人で満足しているということがいえよう。

 

7.4 80年代の出生率上昇と90年代の低下

初子出産年齢、出産間隔、二子以上の多子出産率などが、合計特殊出生率の動向

 

 

 

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