この傾向は著しい。背景としては、単に人々がカップル形成を好まなくなったというだけではなく、解消頻度が高くなったことも指摘される。1960年代と比較すると、カップル形成の増加だけではなく、家族解消率も高くなってきている。非婚姻カップルの解消は婚姻夫婦の離婚に比べると3倍も高いことが指摘される(SCB 1994:2)。 6.5 離婚・カップル解消動向
婚姻・非婚姻カップル: 1800年代にはほとんど考えられなかった離婚は、1970年代に入り急増し、1974、1975年には年間25,000件とピークを記録した(図5)。これは、1974年の婚姻法改正により、従来に比べて離婚がしやすくなったためである。その後、離婚数は年間約2万件のレベルを維持してきたが、1989年以降幾分増える傾向にあり、1994年の離婚総数は、22,740件である(SCB 1996)。 図5 婚姻数と離婚数の推移(1940−1993)と婚姻・非婚姻カップル総数とカップル解消総数(1981、86、91)
出所:SCB 1994:2 P.91
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