
3.沖縄県におけるオートビレッジの必要性
○社会的な視点から
- 本格的な余暇社会、1,800労働時間の社会的潮流を背景として、余暇活動は 確実に増えている。さまざまな余暇活動のなかで、良好な自然環境でのアウトドア活動 はその主流となろう。
- 週休2日制の定着と、公立校の週5日制が始まるなかで、アウトドア志向・ 家族志向・健康志向にフィットしたオートキャンプ施設を中軸とした「オートビレッジ」は、時間消費型の野外レクリエーション拠点として、その役割はますます強まるもの と考えられる。。
- オートキャンプ施設は、アウトドア活動のレクリエーション拠点として自然を 健康的に楽しむと同時に、気軽な「移動宿泊施設」としての側面も重要である。
○第3次沖縄振興開発計画等の施策的視点から
- 「観光・リゾートおよびレクリエーション施設整備」として、多様な 観光リゾート施設整備の促進と同時に、県民の余暇活動の充実に資する レクリエーション施設の充実をかかげている。宿泊施設に関しても、 家族向けの低廉な施設として、ペンション・オートキャンプ等多様な 二一ズに対応した施設整備を図るとしている。
- 「沖縄観光振興基本計画一平成4年一」では、北部地域の整備方向として、 やんばるの自然条件を活かしたキャンプ場等野外レクリエーション活動 のための施設整備を打ち出しており、この地区でのオートビレッジ構想は、 県の施策とも合致するものである。
- 名護市の東海岸地区の基本整備計画でも地区づくりのリーディングプロジェクト として本計画地区の「嘉陽周辺」を「自然とくらし、体験村」と位置づけている。 良好な自然と、やんばるの自然と密接なかかわりを維持してきた伝統的な土地利用 が保たれている地域として集落の活性化を図るとしている。
全国的に展開するオートビレッジ構想は単なるオートキャンプ場の整備でなく、 地域の既存施設の再編、組み替えを含んだ地区計画の側面をもつ。このような 視点から「嘉陽地区」でのオートビレッジの導入は地域活性化の起爆剤となる ものと推察される。
○沖縄県のオートキャンプ場の現況から
- 夏から秋の週末に、沖縄本島北部の浜辺でキャンプを楽しむ若者や家族連れ が多く見られ、キャンピングが観光客や県民のレクリエーションとして定着 していると同時に、アウトドア志向の定着のなかで、今後ますます増加する ものと考えられる。
一方、現在の沖縄では、一定の水準を満たしたキャンプ場は少なく、 「オートキャンプ場」は皆無なのが現況である。したがって、交通の 利便性の高いこの地区での多様な二一ズに対応可能な「オートビレッジ」 の整備は県民のみならず観光客にとっても有意義なことと推察される。
- 嘉陽の海岸は、現在も家族連れや県内外からの若者達によるキャンプが 多く行われている場所であるが、トイレ・シャワー等の設備も不備な現況である。
この地区に良好に整備された「オートビレッジ」を整備することは、地区住民の 日常生活を妨げずに、住民生活と生活環境を維持する面からも有効であると同時に、 さまざまな交流を通じて地域の活性化に通じるものと考えられる。
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