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(5) 中核的施設群の整備方針
・中核的施設群および関連施設は、整備の基本方針に加え、次の点に留意して整備する。

 

? 既存の地形、樹木等、既存要素の機能保全と魅力向上を図った施設計画
・本中核的施設群計画地の一部は保安林に指定されており、隣接する集落への防風、防砂等の機能を有している。本計画はこうした機能を保全しつつ、積極的に活用するものとする。また、周囲にある今浜海水浴場、千里浜なぎさドライブウェイをはじめとした海浜の雰囲気等、計画地の持つ魅力を活かした施設計画とする。

 

? 能登地域の観光拠点(オートキャンプネットワーク拠点)としての施設計画
・オートビレッジに関する整備の基本方針においても述べたように押水町は、能登地域の幹線道路である能登有料道路が通る能登地域の入口に位置し、広域オートキャンプ場ネットワークおよび石川県の広域観光の拠点となり得る。この押水町を対象とする本オートビレッジの中核である本施設群は、広域観光の拠点としての機能・役割が求められ、広域観光の情報や石川県のオートキャンプ情報など、広域観光の中継地、能登地域のゲートとしての機能を充実させる。

 

? 周辺施設の積極的活用を促す
・オートビレッジ計画の基本的なコンセプトである中核的施設群と周辺地域の観光施設等との連携、地域の一体的な利用の促進を促す為、隣接する北川尻キャンプ場等の補完的施設群、オートビレッジ内で利用できる支援的施設群との連携を考慮し、利用者に周辺施設の積極的な活用を促す施設づくりを行う。(北川尻キャンプ場は、本中核的施設群管理棟にて一括管理する。)その際、中核的施設群における周辺資源・施設に関する情報の提供、周辺施設の利用者受け入れ体制の整備、ルート・交通の整備なども合わせて検討するものとする。

 

? 通年利用と雨天対策
・本中核的施設群は、通年利用を原則とする。オートキャンプ場宿泊者の減少が予想される冬期は、AC電源付個別サイト等に営業施設を絞り、効率的な管理運営ができるように考慮する。また、雨天時利用の対策としては、雨天時利用可能な屋内空間を整備し、雨天時でも活動ができるスペースを設ける。

 

 

 

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