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(2) 整備の基本方針

 

・押水町を対象とする本オートビレッジは、広域的に見ると能登地域のゲートとして位置付けられ、能登地域のオートキャンプ場のネットワークの拠点としての性格が強く、石川県の他地域と能登地域(奥能登、中能登エリア)をつなぐ役割も持っている。また、周囲に車で砂浜を走れる「千里浜なぎさドライブウェイ」や加賀、能登、富山が一望できる宝達山、発掘途中ではあるが豊富な歴史資源や遺跡などがあり、バラエティに富んだ自然、人文資源を併せ持つオートビレッジでもある。こうした性格・特徴を考慮し、以下の基本方針に沿ったオートビレッジづくりを進めるものとする。

 

? 石川県オートキャンプ場ネットワークの拠点、能登地域のゲートとしてのオートビレッジ
・能登地域の幹線道路である能登有料道路沿いにあり、能登地域の入口に位置する本オートビレッジは、石川県の広域オートキャンプ場ネットワークの拠点、能登地域のゲートとして重要な役割を持っている。本オートビレッジ計画は、その点を十分に考慮して常に広域的なオートキャンプ場ネットワーク、広域観光などを視野に入れる必要がある。本オートビレッジの対象となる押水町の補完的施設群、支援的施設群に関する情報はもとより、石川県、能登地域等の広域圏を見据えた活動情報を広く提供する。

 

? 滞在型観光地づくりとしてのオートビレッジ
・本オートビレッジの計画地区である押水町は、今浜海水浴場、宝達山、喜多家などの観光施設、資源を有しているが、そのほとんどは日帰り施設であり、宿泊客の入り込みは全体の8.7%(平成7年)と大変少ない状況になっている。こうした状況から押水町の観光課題として、町内の潜在的な観光資源を掘り起こしつつ、それらの観光資源と連携した宿泊・滞在施設の整備を行い、滞在型観光を増やし観光全体のバランスを改善することが課題となっている。本オートビレッジ計画は、この滞在型観光づくりに大きな役割が期待され、中核的施設群や補完的施設群と町内の支援的施設群のネットワーク化を図る際、こうした押水町全体の滞在型観光化を意識して進めることが必要である。

 

? 周辺観光・野外レクリエーションの拠点としてのオートビレッジ
・押水町は、今浜海水浴場、宝達山、能登カントリークラブ、押水牧場等を持ち、海ではヨット等のマリンスポーツも行われるなど、野外レクリエーシ

 

 

 

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