
2 基本方針
(1) 現状での課題 ・石川県は、21世紀に向けての県の観光の発展方向とその実現のための指針を明かにするため策定した「ほっと石川観光プラン」(平成7年3月、石川県)において、滞在型観光の強化策の例としてオートキャンプ場の全県整備および観光利便施設としての全県整備を掲げ、平成8年7月の珠洲家族キャンプ場のオープンを始めとして、県におけるオートキャンプ場ネットワーク整備に着手している。また、県内のオートキャンプ場利用者数も、著しい伸びを示しており、利用者のニーズに対して、まだまだ施設整備が追い付かない状況である。 しかしながら、県内の一定水準以上のオートキャンプ場は、まだ3ヵ所程度と少なく、しかも奥能登エリア周辺に片寄って分布しているなど、県内のオートキャンプ場ネットワーク整備は、まだこれからといった状況である。 今後、石川県のオートキャンプ場ネットワーク整備を進めるにあたり、まず手始めにネットワークのコアとなる能登地域のオートキャンプ場ネットワークを確立することが考えられるが、能登地域の玄関口にあたる本オートビレッジを整備することは、こうした能登地域のオートキャンプ場ネットワーク整備において、大きな効果が期待できるものである。 ・本オートビレッジの計画対象地区である押水町は、今浜海水浴場(千里浜なぎさドライブウェイが隣接している)、宝達山、その他豊富な歴史資源等を持つ地域であるが、全体的に「立ち寄り、通過型」の観光が目立っており、町内の観光資源をより活用し、観光全般および滞在観光を押し進めることが望まれている。また、本オートビレッジの中核的施設群計画地となっている北川尻地区は、能登有料道路の今浜I.Cに近接しており、広域観光拠点としても押水町の観光拠点としても適性が非常に高い地区であり、押水町の観光振興および周辺部を含めた広域的観光振興においても、本計画の意義は大きいものと思われる。 ・以上、本計画は石川県、押水町の観光振興においてその効果が非常に期待できるものであるが、計画進行において解決すべき課題、問題点も残っている。一つは、中核的施設群計画地へのアクセスの問題である。現在、本地区の主要道路である国道249号や国道159号および能登有料道路の米出インターの出入口は、能登有料道路の山側に位置し、中核的施設群計画地がある海側と能登有料道路にて隔てられた状況にある。その為、中核的施設群計画地にアクセスするには、能登有料道路の下をくぐらなければならないが、そのポイントとして町道北川尻1号線が能登有料道路に設置されたボックスを通過する箇所か、米出
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