
2 自然条件
・石川県は、本州中部の日本海側に位置し、総面積は4,184.42km2となっており、東は富山県、南東は岐阜県、南は福井県に隣接し、北と西側は日本海に面している。県は南西から北東へ約200kmにわたって細長く伸び、白山山系、加賀平野からなる加賀地域、日本海に「く」の字形に突き出た能登半島に位置する能登地域の大きく2つの地域に分けられる。 ・加賀地域は、背後に標高2,702mの御前峰、2,684mの大汝峰、2,660mの剣ヶ峰などの白山と称される山々が連なり、一大山岳景観を保有している。また、白山を源流とする手取川が日本海に向かい北流し、その流域は大扇状地を形成し、我国でも有数の早場米産地として知られる加賀平野となっている。加賀地域の海岸部は直線的で単調だが、断続的に河岸段丘が発達している。 ・能登地域は、日本海側最大の半島である能登半島に位置する地域であり、東部は宝達丘陵で富山県とへだてられ、南部は金沢平野と通じ、北部は奥能登丘陵が連なっている。半島つけねの邑知潟地溝帯を除けば、全体的に100mから300m前後のゆるやかな丘陵からなり、そのなかに宝達山、石動山、鉢伏山、高洲山、宝立山などの残丘が突出している。海岸線は変化に富み、外浦と呼ばれる半島の北西海岸部には海蝕崖が発達、男性的な海岸景観を形成し、富山湾に面した内浦には、陸地の沈降現象によって形成された小湾入が顕著で、見事なリアス式海岸となっている。 ・気象は日本海型気候に属することから比較的温暖で、月平均最高気温は8月で26.6℃、最低気温は1月、2月の2.9℃となっている。降水量は、年平均216.0mmで、12月が最も多く305.4mmで、次いで1月、12月、7月、9月となっている。降水量が少ないのは4月の147.8mm、次いで5月、3月となっている。降雪量が一番多いのは1月で145cm、次いで2月の102cmとなっており、降雪期間は11月から3月となっている。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|