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11)真島健三郎 『地震動に依る構造体の振動時相に就いて』 
        土木学会誌第10巻第1号 (大正13年2月号)
12)真島健三郎 『耐震家屋構造の選択について』 
        土木学会誌第10巻第2号 (大正13年4月)
13)真島健三郎 『重層架構建築耐震構造論』 
        土木学会華第12巻第2号 (大正15年10月)
14)真島健三郎 『地震に強張さるる架構体の高次振動に就いて』 
        建築雑誌第491号(大正15年10月) 建築学会講演
15)汲川圭司  『翁の思い出一我が生ある限り』 
        鋼構造出版社 (平成5年)
16)中村伸   『セメント代用土の研究』
        産業図書(昭和23年)


注1)最近では電炉による再生構材が相当利用されるようになった。

注2)真島健三郎博士(1873−1941)香川出身。札幌農学校工科出身(明治29年卒)。広井勇博土の門下生。余談であるが、同博士の門下生として、現在の建設省の前身である戦災復興院初代総裁阿部美樹志傳士も有名。博士は鉄筋コンクリ一トエ学の草分け・RCの分野で工学博士号を米国Illinois大学のArther Newell Talbot教授の元で初めての博士号を1914年に取得。阿部博土のRC造の振動実験について真島博士が考察を加えている。

注3)文献16)には以下の記述がある。
 ”前記の英人ブラントン氏を始めとして、それを海水工事に試験した元佐世保海軍鎮守府建築課技師真島健三郎工博士、…明治40年静岡県田方郡地方の安山岩風化物を海水工事に使用した元横須賀海軍鎮守府建築課技師西尾寅太郎工学士…明治35年北海道の凝灰質砂を小樽港築港工事に利用した広井勇工学博士等、セメント混和材としての代用土の研究を主として明治年間には比較的研究者が多い。(p12)”
 真島博士の関係した工事とは、次の内容であったらしい。
”明治初年に燈台局御雇英人技師ブラントン氏が五島列島の福江島の鬼岳中腹の玄武岩に由来する土を採って石灰と混和しセメントとして利用できることを証明し、長崎方面に供給されたが、これは佐賀県唐津、呼子町附近の玄武士採掘事業の端緒となり、明治22〜23年頃より元佐世保海軍鎖守府の海水工事用セメント混和材として使用されるようになった。”

                          以 上

 

 

 

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