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『創造的ボランティア活動の発展のために』

 

挨拶 守口市社会福祉協議会 会長 藤本 節郎

皆様こんにちは。ただいま紹介がありました守口市社会福祉協議会の藤本です。今日はあいにくの秋時雨となりました。また皆様方ご存知のとおり3年3ヶ月ぶりの総選挙の公示の日でもあります。無党派の方もまたそうでない方も選挙となりますと無関心ではいられなくなります。従ってなにかしら落ちつかない慌ただしい日と重なってしまいました。勿論私どもはこの日に合わせたわけではございません。橋本総理よりも早くこの日を設定しておりましたので、どうか悪しからずお許しを賜りたいと思います。しかしこのようにたくさんのご出席をいただきまして心より感謝いたします。

ついこの間も第5回全国ボランティアフェスティバルが開催されましたが、台風17号の影響を少なからず受けました。しかしながら、式典には全国から約8000人の方が出席され、大坂城ホールを埋め尽くしました。幸い台風は逃れましたが、屋外プラザはその関係で中止となりました。屋内プラザは企業・労働組合の方、若者のグループと数多くのご協力を賜まり、延べ8万人のご参加をいただきました。

特にこの全国ボランティアにつきましては、民間の助っ人のボランティアとして、各地から1400人の応募をいただいたと聞いています。

野外音楽堂ではリサイタル協同組合の主催によるロックバンドの演奏がありました。私はそのグループから寄付をしたいから出てくれという申し出がありましたので、そこへ出向きました。車椅子のお客さんが20人程前の席にいましたが、そこで車椅子の2台の寄贈の目録を頂戴して帰りました。まさに温かい善意のかたまりの大きな感激を受けました。このように、様々な人々との出会いや多様性を認め合う豊かな心を実感したのは私1人ではないと思います。

また、今なお生々しい記憶が残る阪神・淡路大震災には皆様方の大変なご協力をいただきました。西宮地区の炊き出しを始め、あらゆるボランティア活動にご参加をいただきました。本当に頭の下がる思いです。

またこれは大阪府社会福祉協議会の山下会長から直接聞いた話ですが、当時神戸には各国の領事館がたくさんありました。一様に皆びっくりしたそうですが、外国ではあのような大災害がありますと暴動、窃盗などが起こり大混乱になるのが普通だそうです。しかし日本ではそれがなかったので日本を見直しましたとのことでした。また50万人とも150万人とも言われているボランティアの方々の水運びの姿を見て、ボランティアというのは素晴らしいものだなぁと領事館の人達は思ったそうです。

この度、内閣総理大臣より「防災功労賞」を大阪府社会福祉協議会が皆様方名ボランティアグループを代表しまして9月1日に総理官邸で賞状と楯をいただいて帰られだそうです。この機会に皆様にご報告するとともに心から厚くお礼申し上げます。

 

 

 

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