資料−3 CALS標準
●CALS構想の本質は、製品のライフサイクル活動において、関連するすべてのパートナーが相互に情報を交換・共有・再利用できるよう、共通の言語とルールすなわち標準をもつことにある。
標準の選定の際には、次の優先順位で選定されてきた。
・国際標準化機構(ISO)のような団体が作成した国際標準
・米国規格協会(ANSI)や連邦情報処理協会(FIPS)などが作成した米国国内標準または政府標準
・米国電気電子学会(IEEE)などの専門団体が開発した標準
・産業内のデファクト標準(例、Lotus,Intel,Microsoft(LIM)
CALS標準化構想は、要約すれば、
1 既存標準の導入(例:SGML,IGESなど)
2 国際標準の優先(例:STEP,EC/EDIなど)
3 標準化推進機関への協調(例:IS0,NIST、など)
にある。
米国は、CALS標準化ライフサイクル・プロジェクト、欧州は、欧州標準化委員会(ECS:European Committe for Standarization)が中心となってCALS標準の策定作業をすすめている。しかし、CALS標準の策定作業は、対象とする情報が極めて幅広いため、将来的にすべてを体系化したCALS標準を実現するには西暦2000年を越えると言われている。
●CALS標準の分類
CALS構想に適用される標準または関連標準は様々である。ここでは、主要なCALS標準を選別し、次のように分類する。
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