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6−2 段階的導入方策

 

例えば、CALSの標準技術であるSGMLを行政に導入し、システムを統合化することを想定した場合、一体どのような手順となるのであろうか。標準技術の中でSGMLを選定した理由は、文書管理において有効だと言われているためである。ここでは、これまでの海外の事例の収集から得られたことを参考にして、標準的手順をモデル化することを試みた。

 

行政においてCALSを導入することを検討した場合、SGMLを用いた文書をデータベースシステムで管理することから、ネットワークによる個別システムの論理的な統合化を目指し、それと並行して業務の改善をすすめることが一般的な手順であると考えられる。

現在のところ文書データに関してはSGMLを適用するのが最も有効な手段であると思われる。しかし実際には段階的に情報化を進めることが現実的であると考えられ、現在のシステムによる電子化の改善、SGMLの適用、されにはシステムの統合といったステップになることが考えられる。

そこで、文書データの電子化からシステムの統合までを大きく3つのステップとして説明していきたい。

 

図6−1 段階的な導入ステップ

111-1.gif (15909 バイト)

出典:NTTデータ経営研究所

 

 

 

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