3−4 CALSの動向
CALSはアメリカから始まり、ヨーロッパ、アジア、日本と広く世界に広がることとなった。各国ではそれぞれ官/民の推進組識を設立し、国際的な機関も設立されている。
3−4−1 CALSインターナショナルの動向
CALSが世界的な動きになるにつれ、国際間の調整を行う国際的な組織が必要となってきた。ここでは各国が積極的な参加を行っている。
これまで述べてきたように、CALSは世界的な広がりを見せている。それに伴って標準技術の国際的な取り決めなどが必要になり、国際的組織が設立されることとなった。その代表的なものが1993年に設立されたCALSインターナショナルである。
CALSインターナショナルには、役員会にあたるIBOD(International Board Of Director)と実務を担当するICC(International CALS Congress)が設置されている。両組織とも、参加国は増加傾向にある。
図3−4に示すように、IBODにはアメリカ、イギリス、フランス、日本の4カ国が参加しているが、今後、増やしていく予定である。又、ICCには、アメリカ、イギリス、フランス、日本、カナダ、ドイツ、イタリア、スウェーデン、オーストラリア、韓国などの12カ国と関係団体5つが参加している。
又、CALSインターナショナルはISOのCALSタスクフォースとも連携をしている。
図3−4 CALSインターナショナルと各国の動き
出典:NTTデータ経営研究所
前ページ 目次へ 次ページ