現在、各行政機関では、文書管理について「文書管理規定」というものを定めている。しかし、総務庁へのヒアリングによると、そのほとんどは情報化が推進される以前に策定されたものであり、現在の業務を必ずしも反映しているものではないようである。したがって、文書管理についての共通の認識はないと考えられ、ここで明確にする必要がある。文書管理を改善するためには、まず、文書管理をどのように捉えるか、その対象範囲をどのように定めるのか等について明確にしておく必要がある。それにより、今後の文書管理の在り方を検討することが可能となり、業務の改善につながるものと思われる。