行政における文書管理にCALSを導入することが、どのように有効で、かつそれはどのようになされるかを調査した。調査の過程では、現在の行政における文書管理の概要を調査し、検討のための分類を行った。また、CALSの経緯や変遷、推進機関などの概要と、実際の導入事例などを含めたその効果を述べると共に、SGMLなどの主なデータ標準の特性・機能などの概要も整理している。それらに基づきSGMLを活用した文書管理システムの行政機関への導入の想定される手順やその効果、課題を分析した。本報告書では文書管理の分類を行い、現状の課題をまとめたが、それにより文書管理の見直しの重要性が再認識された。調査の結果、中央省庁、自治体を通して文書の電子化に関してはその必要性の認識が高いことが確認された。一方、文書管理という視点から総合的に文書を管理する情報システムの導入や、業務の改善を具体的に推進するといっ