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第  3  章

官民情情報通信ネットワークの概要


 

3−1 情報通信技術を利用した新しい行政サービス

 

情報通信技術の発展は、社会の様々な分野で新しいサービスを可能にしている。行政の分野も例外ではなく、いわゆる情報提供サービスを中心に、パッケージメディアやコンピュータネットワークを利用した新たなサービスが実現されている。

 

3−1−1 パッケージメディアを利用した情報提供

今までは、行政が情報提供を行う場合、広報紙(誌)やパンフレット・ビラ、冊子など「紙」メディアか、テレビやラジオなどの放送メディアを利用することが一般的であった。しかし、いわゆるマルチメディアブームやここ1〜2年のパソコンの爆発的な普及を背景として、これらの情報提供を電子的に行う試みが始められている。

数年前までは、情報提供に用いることができるパッケージメディアはフロッピーディスク程度しかなかったため、その容量の限界(1.4MB)から情報量が大きい画像データ等を扱うには不便であった。しかし、最近では640MBという大容量を扱うことができるCD−ROMドライブが一般的なものになったため、画像や動画、音声など情報量が大きいものでもCD−ROMによって容易に提供することが可能になった。現在CD−ROMによって提供されている情報としては、国が発行する各種白書や地方公共団体が制作した報告書などがある。以下に、行政がCD−ROMによって情報提供を行っている事例を示す。

 

表3−1 CD−ROM化された白書(1996年11月現在)

省       庁

白     書

環   境   庁 環 境 白 書
科 学 技 術 庁 科 学 技 術 白 書
中 小 企 業 庁 中 小 企 業 白 書
国   土   庁 防 災 白 書
通   産   省 通 商 白 書
郵   政   省 通 信 白 書

 

 

 

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