都市部への人口集中により過疎地域での高度医療の確立が困難になってきており、この傾向は今後も強まると考えられている。このような背景のもと、情報通信技術を活用し、過疎地域においても都市部と変わらぬ高度医療サービスの提供を図ろうということから遠隔医療の研究開発が進められている。
表4−1 各国で研究されている遠隔医療分野
資料:http://www.tele.fi/tele/data/tk/telemeng.html
4−3−4 ICN(Iowa Communications Network)
ICNとは、アイオワ州全体に敷設された双方向光ファイバー網である。アイオワ州は、教育州として全米に知られているが(高等学校進学率は全米一の86%)、深刻な過疎化とそれに伴う教育水準の低下への対応が、州政府、州民の課題となっていた。
そこで州政府は、アイオワ州下の99の郡(カウンティー)を光ファイバーで結び、そのネットワークを活用した音声、画像、データの双方向通信による「行政サービス」、「教育」、「医療」の公的サービスを行う構想を平成3年に開発に着手した。
平成6年には、99の郡全てに光ファイバーが敷設され、その光ファイバーに現在、260台のテレビ会議端末(Video site)が接続されている。ICNを利用した「遠隔教育」、「遠隔医療」、「電子図書館」、「行政情報(裁判の放送も含む)の提供」等、様々なサービスが展開されている。
ICNの利用者は、州法において以下のように限定されている。
・州内の全ての小中高校(公立、私立は問わない)
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