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2−2−1 通信・放送技術

 

(1) 通信・放送技術の動向

従来の主な通信・放送手段には、有線系であれば代表的なものとしてアナログ式の電話回線があげられる。一部の地域においてはCATV回線もあげられる。一方、無線系であれば、ポケベル、携帯電話、PHS、地上波テレビ放送、BS放送、CS放送、AMラジオ、FMラジオなどが主な通信・放送手段であった。

しかしながら、平成8年度から平成9年度にかけ、OCN(Open Computer Net-work)やデジタル衛星放送、CATV網を活用した通信サービスなど、新たなメディアが登場し、大容量の通信回線によるサービスを安価に利用できるようになる。また、平成22年までには、容易に各家庭に光ファイバーを敷設することが可能となる。

こうした背景のもと、今後は有線系においても無線系においても大容量の通信サービスの提供が可能になっていくと考えられる。ただし、技術的には大容量の通信サービスの提供が可能であるとしても、事業採算性の面からは必ずしも現在計画あるいは構想されている通信・放送手段の全てが整備されるのは困難であると思われる。

 

(2) 各種通信・放送技術の概要

。?ISDN(Integrated Service Digital Network)

ISDNとは、電話やファクシミリ、パソコン通信などの異なる情報通信を統合的に提供するデジタル通信統合ネットワークサービスである。昭和55年のCCITT(現在のITU-TS)総会にて勧告され、国内ではNTTにより昭和63年からサービスが開始されている。ただし、ISDNにはN-ISDN(Narrow band-ISDN)とB-ISDN(Broadband-ISDN)の2種類があり、現在実用化されているのは前者のB-ISDNである。

NTTによるN-ISDNサービスには、INSネット64及びINSネット1500の2種類のサービスがあり、前者では1回線で2本の伝送路が確保でき、後者では1回線で24本の伝送路が確保できる。INSネット64によるデータ通信では、最高128Kbpsの通信が可能となる。サービス開始当初は契約者数が伸び悩んだが、近年ではインターネットの普及やインターネットによる画像や音声など、容量の大きいファイルのやり取りができるようになったことより契約者数が増加している。

一方、B-ISDNは100Mbpsの伝送が可能となり、音声データや高精細画像などのデータを容易に伝送できる。しかし、現在ではまだ実験段階にあり、光ファイバーケーブル

 

 

 

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