あとがき
本誌は、日本財団の創立40周年を記念して刊行されたものです。これまでの30周年を記念し発行された「日本船舶振興会30年のあゆみ」に続き、1992年(平成4年)から2001年(平成13年)までの10年間を取りまとめました。
タイトルも「日本財団 継承と変革の10年」として、前会長笹川良一の理念を引き継ぎ、新しく生まれ変わる財団の様子を、皆様に分かりやすくお伝えすることをコンセプトに作りました。また、本誌の執筆にあたっては、当財団の役職員がほぼ全員総出でこれに関わる体制をとりました。世紀末から新世紀へと移る激動の10年間を、様々な支援活動を通じ役職員それぞれの目で振り返り、次代へ語り継ぐ作業となりました。その時々、時代に何が求められ、必要とされているのか、我々の行うべき支援は何かを常に自問自答し、試行錯誤しながらも成果をあげてきた事業を中心にご紹介しています。本誌の文章からは、其々の事業に関わった役職員の姿が垣間見られることもあるかもしれません。
編集作業の過程では、写真や参考資料の調査等に時間的制約が加わるなど、いろいろな問題に直面しました。しかし、当財団あげての協力体制と、また関係団体の方々からも写真をはじめ貴重な資料のご提供、ご協力をいただきながら、約3ヶ月間の編集作業を終え、ここに刊行の運びとなりました。
何分にも不慣れな作業であったため、至らない点などが多々あると思われます。本誌が皆様方のご参考に供するとともに、当財団の事業に対する理解を深めていただければ幸いです。
また、本誌編集にあたって、写真・資料等の提供にご協力下さいました多くの方々をはじめ、短期間での編集・印刷・製本にご尽力いただいた(株)恒亜印刷様に、心から御礼申し上げます。
2002年10月
日本財団 青柳光昌 平田聡子
|