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(昭和60年度〜平成3年度)
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第6節 海外へのボランティア活動
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TOGETHER CREW ボランティア活動への背景
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現在、世界では“アフリカの飢餓”“アジア諸国の深刻な諸問題”など、貧困、食糧不足、保健衛生に関する多くの問題をかかえており、これらの問題を解決するために、世界の先進各国では政府や企業といった団体単位における援助活動ではなく、民間の非営利団体(NGO)やボランティアによる援助活動が盛んに行われるようになった。これらの援助活動は、民間の選ばれた人材やボランティアによって直接現地において効果的に行われていることから、これらの援助活動に多くの期待と注目が集まっている。 ODA(政府開発援助)出資額については、わが国はアメリカを抜いて世界最大の貢献国となっているが、このようなNGOやボランティアによる援助活動については、一般に十分に理解されておらず欧米諸国に比べて極端に少ないため、海外でのわが国に対する評価が高くないのが実情であった。したがって、国際社会のなかでわが国が責任を果たし、国際社会の一員として認められるためには、まずNGOやボランティアによる援助活動について一般の人々に十分に認識され、人材レベルでの貢献が数多く行われるようになることが不可欠であった。 そこで本会は、主に開発途上国を中心に、“現地主義”の理念に基づき、さまざまなプロジェクトを援助してきた実績をふまえ、平成2年度から5か年計画で、新たなプロジェクトとして開発途上国でのボランティア体験活動「TOGETHER TO TOMORROW地球の笑顔にあいにこい」を実施することにした。 これはボランティア活動に関心があり、意識が高いが実行手段を持たない若者に対し、“TOGETHER CREW”として実際に現地に赴き、自分の目と肌で参加体験する場を提供することにより、国際協力に貢献することのできるNGOワーカーを育成しようとするものであった。 |
第2回TOGETHER CREW募集のポスター
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