ポピュレーション・カウンシルはロックフェラー三世の提唱により、人口問題と家族計画に取り組む研究機関として、1952年(昭和27年)に設立された非営利の民間団体である。国連の各機関との連携のもとに、各国政府に人口問題の重要性を喚起し、家族計画への対処能力の向上と世界の人口動態への理解促進を図ることを目的とし、その活動は生体臨床センター(先端避妊技術の開発・改善・評価)、政策研究センター、国際プログラム(ラテンアメリカ、北アフリカ、西アジア、東南アジア)および連絡事務局(人口問題専門家に対する刊行物の作成・普及)により遂行されている。 本会は昭和55〜58年度および60年度にポピュレーション・カウンシルに対し資金援助を行い、国際プログラムの研究、家族計画プログラムの改善と避妊慣行の普及、児童の死因の分析と栄養状態の改善、開発過程への人口因子の組込み、経済活動への婦人参加の強化等に貢献した。 一方、開発途上国における人口急増が、食糧不足をもたらし、栄養失調者の増加、住宅・水・教育施設の不足、労働力の弱体化などに拍車をかけ、開発のための大きなマイナス要因となってきたので、これらの問題の解決をめざし、1982年(昭和57年)2月、ニューヨーク州法に基づき「人口と開発に関する国会議員世界委員会」が設立された。 その活動は国運活動への協力とあわせ、議員その他の政治指導者の会議や研究調査を支援し、政策に新たなプランを示唆するなど多岐にわたる。 本会は昭和57〜61年度に同委員会に対し資金援助を行い、同委員会による各種討論会、セミナー、研究会等の開催に協力した。 |
開発途上国における家族計画プロ グラムの改善と避妊慣行の普及活動
「人口と開発に関する国会議員世界委員会」 の刊行物 |