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(昭和55年度〜59年度)
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第5節 国際協力援助事業の伸張
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1.二国間財団の設立 青年の国際交流
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国際青年会議所(JCI)の歴史は1915年(大正4年)10月、アメリカ・ミズーリ州のセントルイスに最初の青年会議所が設立されたのに始まり、1944年(昭和19年)12月、メキシコシティーに8か国の代表が集まり、世界的組織の国際青年会議所が創設された。 JCIの使命は「積極的な変革を造り出すのに必要な指導者としての力量、社会的責任、友情を培う機会を若い人々に提供することにより、地球社会の進歩発展に資すること」にある。18歳から40歳までの青年を対象に、現在、104か国が加盟し、会員数は40万人以上に及ぶ。世界的に著名な政治家や有力な実業家、ジャーナリストを数多く輩出させていることでも知られている。 JCIのプログラムは、「個人」「マネジメント」「地域社会」「国際性」の4領域にわたり展開され、社会のリーダーとして必要な技術の習得・向上を図るとともに、JCI活動のメリットを地域に還元するためのさまざまな場を提供している。このうち「地域社会」については、地域社会に関心をもつメンバーがさまざまなプロジェクトを実行し、実際の活動を通して社会問題に対する関心を深め、問題解決に貢献している。また、「国際性」については、世界が直面している問題は国際的な理解や忍耐、友情によって克服できるとの信念のもとに、国際会議や姉妹青年会議所の締結など世界的規模の合同プログラムを行うと同時に、国連各機関との協力により各種の開発援助活動を実施している。 本会は、JCIが国連諸機関をはじめ国際的な主要団体・機関との関係確立につねに関心を払い、世界の経済・社会の進歩増進に貢献し、かつ有為な人材の開発に力を発揮している点を評価し、昭和56年度から毎年、JCI世界会議開催のための費用を援助し、青年の国際交流を支援している。 過去10年間の世界会議の開催状況 1991年11月 フィンランド・ヘルシンキ 1990年11月 プエルトリコ・サンファン 1989年11月 イギリス・バーミンガム 1988年11月 オーストラリア・シドニー 1987年11月 オランダ・アムステルダム 1986年11月 日本・名古屋 1985年11月 コロンビア・カルタヘナ 1984年11月 カナダ・モントリオール 1983年11月 台湾・台北 1982年11月 韓国・ソウル |
毎年1回開催されるJCI世界会議 |
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