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(昭和55年度〜59年度)
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第3節 魅力ある地域づくり
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2.交通網整備と海外への技術協力 関西国際空港会場アクセスの調査
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関西国際空港海上アクセスの調査 わが国の航空輸送は、国民経済の発展、海外との交流の活発化、高速性志向の高まりなどを背景として、近年急速に進展し、だれもが気軽に利用できる交通機関として定着した。 しかし、わが国の最も主要な空港の一つである大阪国際空港は利用時間・離着陸回数が制限され、航空輸送需要の増加に十分に対応できない状況にあり、関西の国際化の遅れや経済の地盤沈下の要因にあげられるようになった。 このような現状を一日も早く改善するため、騒音対策を先取りして、大阪湾南東部の泉州沖約5kmの海上を埋め立て、ここにわが国初の本格的な24時間運航が可能な関西国際空港(海上空港)の建設計画が立案され、昭和62年1月に工事が開始される運びとなった。 関西に理想的な国際空港を建設するには、沿岸諸都市を結ぶ効率的な海上アクセスの整備が不可欠の条件であったので、空港建設計画の策定にあたっては、(財)関西交通経済研究センターに専門の委員会が設けられ、55〜57年度に本会からの補助により、空港アクセスに関する調査研究活動が実施された。 委員会では、省エネルギー・省輸送空間・環境保全等により優れている船舶による海上アクセス構想の実現をめざし、実態調査や将来の需要予測等を通じて、新空港と大阪湾岸各地とを結ぶ海上交通のあり方の検討が行われた。その調査研究の成果はその後、行政機関・民間機関による海上アクセス計画策定に役立てられた。 |
関西国際空港完成予想図
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