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(昭和46年度〜54年度)
第4節 国際援助活動
1.関連諸機関の活動を支援 パレスチナ難民の救済
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、1948年(昭和23年)にパレスチナで発生したアラブ・イスラエル紛争の結果、家や生活の場を失ったアラブ難民を助けるため、問題が解決されるまでの措置として同年の総会決議に基づき設立された。
以来、UNRWAは、ヨルダン、レバノン、シリアおよびイスラエルの占領下にあるヨルダン川西岸とガザ地区に逃れてきたアラブ難民に、教育(一般教育、職業訓練)を中心として、食糧の供給や保健医療等の活動を行ってきた。また、難民の生活の場であるキャンプ内の収容施設も、その多くはUNRWAにより建設されたものであった。
しかし、難民人口の自然増、就学児童の増加、物価上昇などによりUNRWAの予算は逐年増大し、難民の数が167万人に増大した1976年には、相当額の不足が予想されるに至った。UNRWAは財政難打開のため各国に支援を求め、その一環として本会に対しても協力要請がなされた。
当時、ガザ地区難民のうち381家族(約2,500人)が最も古い軍のバラックに収容されたままになっていたが、これらの建物は非衛生的で、プライバシーの守れないものであった。UNRWAはこれらの家族を移転するため、3か年計画で新しい収容施設の建て替えを計画していた。
本会は昭和52年から3か年にわたり資金援助を行い、この計画を完成させ、多くの難民の生活状況の改善に尽くした。
キャンプ内の学校に通うパレスチナ難民の子供たち


非衛生的な旧兵舎で生活するパレスチナ難民

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