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(昭和46年度〜54年度)
第2節 福祉・公益事業の拡大
7.文化・教育活動 文化施設の建設・整備
終戦後の混乱期を乗り越え、社会が落ち着きを取り戻すにつれ、国民の文化への欲求が高まってきた。多くの人々が文学、演劇などを楽しむようになり、囲碁・将棋の愛好者も増加した。さらに、詩吟、能楽、刀剣など日本古来の芸術・芸能に親しみ、伝統的なわが国の心を再認識しようとする傾向も生じてきた。このように国民の文化への欲求・関心は、文学・演劇から芸術・芸能、さらに多様な趣味の世界へと広範な分野に及んだ。
本会は優れた文化国家を建設するためには、国民一人ひとりが優れた文化に接するのみならず、新しい文化を創造していけるような環境の醸成が必要であると考え、ハード(施設整備)とソフト(後援活動)の両面から文化事業の補助に取り組んでいる。このうち、ハード面ではさまざまな領域の文化活動を普及振興する拠点となる各種施設建設のための補助を行った。
その代表的なものには、日本近代文学館((財)日本近代文学館)、日本棋院会館((財)日本棋院)、十四世喜多六平太記念能楽堂((財)十四世六平太記念財団)、刀剣博物館((財)日本武術刀剣保存協会)、東洋文庫特別書庫((財)東洋文庫)、現代演劇資料センター((財)現代演劇協会)、将棋会館((社)日本将棋連盟)、川端康成記念館書庫((財)川端康成記念会)、俳句文学館((社)俳人協会)、能楽堂((社)宝生会)などがある。
これらの施設はわが国における文化振興のための拠点であると同時に、日本文化を海外に紹介するための発信基地としても大いに活用されている。

東洋文庫


将棋会館



川端康成記念館


日本棋院会館

能楽堂


日本近代文学館


俳句文学館

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