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(昭和46年度〜54年度)
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第2節 福祉・公益事業の拡大
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6.多岐にわたる保険・福祉ニーズ 福祉および医療従事者の育成
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高度経済成長に伴い労働力需給が逼迫するにつれ、昭和40年代半ばから、医療現場における看護婦の不足が深刻な問題になってきた。医療技術の急速な進歩や医療保険制度の充実を背景に、国民の医療ニーズが量質とも拡大の一途をたどるなかで、看護婦の不足は国民保健に重大な影響を及ぼし始めた。 このため看護婦の充足はいうまでもなく、医療の急速な進歩に対処しうる高度の知識・技能・教養を備えた看護婦の養成が急務となり、各地で看護婦養成施設の設置計画が打ち出された。 一方、年ごとに急増をたどる保育所需要に対応して、保母資格者を大量に養成する必要が生じ、本会に対し保母養成施設の建設補助申請が多く寄せられた。本会はこれまで国民の医療・保健・福祉サービス向上のための各種の活動を積極的に補助してきたが、これら看護婦および保母の養成施設の建設についても、その重要性に留意し、46年度より補助するようになった。 こうした看護婦および保母養成施設の設置に対する支援は、国民の健康と福祉の向上に寄与するとともに、地域医療の振興にも大きく貢献してきた。 |
保母養成施設(天宗保育学院)
看護婦の養成
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