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(昭和37年度下半期〜45年度)
第4節 豊かな社会をめざして
1.青少年の健全育成 訓練用カッターの建造配布とモーターボートの普及
昭和26年7月、少年「海の会」の運動を全国的規模で展開するため、従来の運動母体を海洋少年団と改称し、(社)日本海洋少年団連盟が設立された。
同連盟は果てしなく広がる海をグラウンドとして、楽しみながら心身を鍛え、カッター、水泳、手旗信号、海洋訓練、社会奉仕、国際交流、レクリエーションなどの団体訓練を通して、一人の人間としての「協調」「責任」を自覚させ、海洋国家日本にふさわしいたくましい社会人を育てることを目的としている。
かねてから同連盟の趣旨に賛同し、共鳴を覚えていた本会は、37年度から毎年訓練用カッターの建造費を補助し、その活動を積極的に支援している。
また、本会は設立当初から(財)日本モーターボート協会が行う各種のモーターボート普及活動を積極的に支援してきた。38年度には社会人を対象としたモーターボート長距離航走大会、全日本水上スキー競技会、長距離水上スキー競技会等、39年度には大学高校生を対象とした操縦訓練、操縦整備技術指導、操縦技能競技会、学生水上スキー競技会等に補助金を支出し、モーターボートを通じての心身鍛練と科学知識の向上に資するとともに、海事思想の普及のための一助とした。
その後、モーターボート保有隻数の増加に伴い、モーターボートによる海上事故の発生件数も増えてきたので、47年度に小型船舶操縦士実技講師に対する指導要領統一のための講習会開催に協力すると同時に、講習用モーターボートのモーター、緊急連絡用無線、教材用スライド・映写機等、教材の整備資金を補助し、海上事故の撲滅に努めた。

カッターでの訓練

水上スキー競技会

海洋少年団およびカッター暦年増加数

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