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(昭和37年度下半期〜45年度)
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第3節 造船業への援助
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4.試験研究施設の整備 船舶の試験施設の整備
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昭和31年以降、わが国は全世界の新造船の約半数を建造しつづけてきたが、これはわが国で建造される船舶が、経済性・安全性・機能性など、その性能において諸外国のものより優れていることを示すものであって、水槽試験はこの性能の優れた船舶を造るために、非常に大きな役割を果たしていた。 ところが、年を追うに従って船舶の建造量が増加する一方で、その経済性を高めるために、油送船、鉱石運搬船、コンテナ船、自動車運搬船、カーフェリーなど、専用化・巨大化・高速化し、船型設計の面でも従来予想されなかったような新船型が採用されており、このような新設計については、模型試験を実施するよりほかに的確な性能予測の方法がなく、水槽試験に対する要望が急激に増加してきた。しかしこの希望をかなえることのできる唯一の試験水槽であった運輸省船舶技術研究所の目白水槽は老朽化が激しく、この施設の近代化と業務の能率化が強く要望されていたのである。 そこでこのような状況に対処して、目白水槽を母体としてその能率化を図るとともに、中小型造船業に対する技術指導などのサービス業務を充実するため、42年5月、(財)日本造船技術センターが設立された。本会はその趣旨に賛同し、42年度より同センターに対し、施設近代化経費を含めた総額35億円の建設費のうち、約70%にあたる25億円を補助し、その事業を支援した。 同センターは、造波装置を備えた2本の試験水槽を収めた水槽棟と、電子計算機、模型製作設備、計測制御装置、計測装置等の諸装置を配置した地上3階、一部地下1階の本館で構成され、水槽試験が高水準の質ですみやかに実施できるよう近代化され、能率化された。 これによって、試験能力は120隻から180隻に能力アップされ、造船業界、特に中小造船業分野の試験の要望に応えることができるようになり、わが国造船技術や船舶性能の向上に大きく寄与している。 |
試験水槽 |
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