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(昭和37年度下半期〜45年度)
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第3節 造船業への援助
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2.船舶自動化への本格的な取組み 船舶の高度集中制御方式の研究
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昭和31年度以降、欧州造船諸国の技術の向上も年ごとに進展し、新技術開発のテンポも一段と速まっており、わが国の造船業界がその優位性を維持し、一層の繁栄発展を期するためには、より以上の技術開発の促進が必要であった。 特に自動化については、欧州造船業界の技術向上は著しく、わが国をしのぐ勢いにあり、電子計算機制御船の建造・就航に関する情報が数多く伝えられていた。 この自動化については、わが国においても経済性、安全性、作業環境の改善、船員不足対策等の問題から取り上げられ、34年3月の造船技術審議会において「船舶の自動操縦化の技術的問題点ならびにその対策」が検討され、35年2月その答申が出された。そのころから造船業界においても自動化への関心が高まり、36年には自動化船の第一船「金華山丸」が建造された。運輸省はさらに自動化による船舶の近代化を図るため、38年から3か年計画で「船舶の近代化および経済性向上に関する共同研究」を実施した。これらの研究を通じて、安全性・経済性をめざしてエレクトロニクス技術を導入し、高度集中制御化(超自動化・アンマンド化)を図ろうとする機運が造船業界に醸成されていった。 このような情勢に対処し、42年秋に「船舶の高度集中制御方式総合研究開発委員会」が設置され、船舶の超自動化システムの研究開発の総合的な企画・調整と超自動化システムの概略設計などを行うこととなった。(社)日本造船研究協会は主としてソフトウェアの開発、すなわち、自動航法システム、荷役装置、機関の最適制御システム、コンピュータシステム等について研究を行った。 本会はこの研究に補助金を支出して、ソフトウェアの面において高度集中制御方式の研究に協力した。 この高度集中制御方式の導入によって、45年には世界最初の超自動化船「星光丸」が建造された。従来ならば多人数を要する乗組員を半数以上減員するとともに、居住設備・作業環境も著しく改善され、合理化された。 |
世界最初の超自動化船「星光丸」
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