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(昭和37年度下半期〜45年度)
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第1節 (財)日本船舶振興会の設立
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5.海事博物館(仮称)建設計画の推進 総合計画委員会および専門委員会の設置
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本会はこの昭和39年度における基礎調査を基として博物館建設を強力に推進するために、海事博物館(仮称)事業計画を策定、第10回理事会において、40年度より5〜6年間にわたる長期計画として直轄事業で実施することを決定し、同計画書を運輸大臣に認可申請、同年4月認可となった。 本会は事業の認可に伴い、事務局に海事博物館建設準備室を設けて業務の促進を図るとともに、広く関係者に事業の趣旨をPRしてその協力を求めるため、40年5月10日、船舶振興ビル10階会議室に、関係学識者、報道関係者約70名を招き、海事博物館建設に関する懇談会を開催した。この懇談会では本会より笹川良一会長、山下正雄理事長ほか役職員多数が出席し、建設計画の概要について詳細な説明を行うとともに、39年10月実施された海外調査について山縣昌夫団長より報告が行われた。その後、出席者より意見の開陳、質疑が取り交わされたが、具体的な建設計画の策定にあたっては、今後関係者により十分な審議・検討を行うよう要望があった。 この懇談会につづき、本会では40年5月13口および21日の2回にわたり、本会会議室に主要関係者約20名を招いて海事博物館建設に関する打合せ会を開催した。打合せ会では、今後における建設計画のすすめ方を中心に、懇談会で要望された事項等について種々協議を行った結果、博物館の規模・組織・機構および運営方法に関する細部計画については、今後本会に海事博物館(仮称)建設に関する委員会を設置し、これを中心に検討をすすめることで意見の一致をみた。 このため本会では委員会規則を制定するとともに、40年6月、8つの専門委員会および総合計画委員会を組織し、検討をつづけ、41年8月12日、第9回総合計画委員会において展示計画を決定した。 |
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